新入生の皆さんへ −頑張って勉強しましょう−

 

工学部長  河合 

 

 

 

 

 

 

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。皆さんの中には、自分は工学部のこの学科でしっかり勉強して、将来こんな仕事をしたいといった明確な目的意識を持って入学した方が多い一方、学科の教育内容を十分には理解しないで入学した方もおられるでしょう。後者の方も大丈夫です。皆さんは、入学直後から「入門ゼミ」という科目で、それぞれの学科でどのような教育・研究がなされているのか、丁寧な説明を受けます。そこで分かります。

大学の授業は、一般的な教養を身につけることを主たる目的とした「全学共通科目」と各学科に特化した専門的な知識・技術の獲得を目指す「専門科目」とがあります。それらの中には、面白く興味を感じる科目ばかりでなく退屈でいやだなと感じる科目もあるでしょう。そんな科目でも、しっかり勉強して努力して下さい。これは全国的な傾向だと思いますが、工学部では無視できない数の学生が4年間で卒業できずに苦労しております。最初の1,2年が大切です。私の経験からも云うのですが、一度勉強をさぼってやる気が小さくなると、元に戻って勉強に励むことがかなり困難となります。1年の授業料と生活費を合わせると多分100万円を大きく超えるでしょう。その意味でも5年以上の在学は大きな親不孝です。

 テレビで“チャングムの誓い”という番組があって、その中で医術の修行をしている生徒達に先生が“血と骨に刻めよ、謙虚でな”と言っています。謙虚は素直に置き換えてもいいでしょう。私はこの言葉が好きなのです。大分前まで、特に国立大学では主に自分の研究を中心に考え、ともすれば教育は二次的な位置付けとする先生も少なからずいました。しかしながら、何年か前から各先生は学生の教育を第一に考え、学生が興味を持ち又継続するように、分かりやすい授業も含めいろんな工夫と努力をしております。その中で皆さんは、講義、実験、演習等の授業において不満が出てくるかもしれませんが、基本的には素直な心で、虚心坦懐で心を白紙にして先生の話を聞き授業に臨んで下さい。必ず、その勉強が好きになります。

 とはいえ、皆さんはあまり面白くない受験勉強づけの生活から解放され、自分の時間を持つことの出来るようになった大学生活においては“人間の幅”を広げることも大切なことです。人間の幅を広げると云う言葉は私もはっきりとは分かっていないのですが、いろんな種類の経験をすることではないでしょうか。友達と遊ぶ、クラブ活動、アルバイト、ボランティア活動、読書等々。「よく学び、よく遊ぶ」大学生活を送って下さい。