共通教育開発部門

1.ごあいさつ

「共通教育開発部門」を訪問いただき、ありがとうございます。部門長の田畑博敏と申します。これから、当部門の概要(構成員、理念・業務)をご紹介します。

 共通教育開発部門は、鳥取大学の組織上では、大学教育支援機構の中の、教育センターを形作る6部門のうちのひとつであり、大学全体の教育開発に関する仕事をしています。現在(平成23年3月時点)、当部門は8名の構成員(内1名兼任)から成り立っています。構成員のうち、「教育開発」に関する狭義の専門家として、永松利文准教授と桐山聡准教授がおられます。残る6名は、狭義の専門としては通常の学問分野の教育研究を行いながら、大学組織上の業務として「教育開発」に携わっています。数学の後藤和雄准教授、石川雅雄准教授(石川先生は4月より転出され、後任に工学部から橋本隆司先生が教授としてこられます)、井上順子准教授、西洋史の武田元有准教授、工学部土木工学科からの兼任である土木工学の吉野公准教授、そして、わたくし哲学の田畑博敏教授です。

2.理念と業務

「共通教育開発部門」が属する「教育センター」は、大学の中では大学教育支援機構の中の一センターとして位置づけられています。つまり、「教育センター」は、個々の学部の立場を離れ、大学全体を見渡す立場に立って、鳥取大学全体の教育に関することがらを審議・検討し、新しい企画を提案することが求められています。その中にあって、当「共通教育開発部門」は大学全体の教育の質の向上に貢献するという任務を負っています。そういう理念の下で仕事をしています。

業務の内容としては、「カリキュラム、教材等の開発」「教授方法の改善」「学士課程教育の構築」が代表的な仕事とされています。以下、もう少し具体的に紹介します。まず、「カリキュラム開発」です。当部門では、共通教育推進委員会の要請を受けて、他部門・他部局の協力の下に、平成20年度に全学共通科目の新しいカリキュラムを編成しました。この新カリキュラムの全学共通科目が、翌21年度から実施されて現在に至っています。当部門の各構成員は、狭義の専門分野での講義(「基礎数学」「解析入門」「微分積分学」などの数学、「世界システム論」「国際経済史」「哲学入門」「論理学」などの人文社会科目、「メディア論」「プロジェクトマネジメント入門」などの学際領域科目)を開講しながら、同時に、鳥取大学の著名な研究を紹介する「鳥取大学学」や、地元鳥取県の文化や歴史を学ぶ「鳥取学」といった、他大学にない内容を持った科目を提供するための企画・運営を行っています。また、教員の指導の下に学生自身が企画・運営する、学生参加型の実験的授業を創出しています。さらに、「鳥大読書ゼミナール」や「鳥大人生論講座」は、全学の教員や学外の講師の参加を得て実施されている、鳥取大学独自の科目です。企業や鳥取県からの援助で開講されている「野村證券講座」「くらしの経済・法律講座」のコーディネイトも行っています。

つぎに、「授業方法の改善」という仕事は、いわゆるFD(Faculty Development)と呼ばれる、「教育の質保証」に関わるものです。具体的には、全学の教員の「教育力」を向上させるため、新任教員FD研修や合宿研修、また啓蒙のためのFD講演会等を実施しています。また、授業アンケートやシラバスの改善・充実のための検討や、授業参観の企画・実施、学生との意見交換会の設定なども行っています。FDは義務化されており、他の大学でも必須の事項として取り組まれていますが、鳥取大学では当部門がFD推進の中心的役割を果たしています。

「学士課程教育の再構築」に関連して、文科省は3つのポリシー(アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシー)を明確に提示して、それに基づいて教育を実施するよう、全国の大学に求めています。鳥取大学でも、暫定的なものとして3つのポリシーが掲げられていますが、更なる検討・改良が必要です。これについても、当部門が中心になって進めていかなければなりません。さらに、大学の経営・運営戦略に関するノウハウの開発も期待されます。このような、高等教育機関としての大学のマネジメントに関する、かなり高度な知識や技術も、専門家である永松・桐山両先生を中心として構成員の協力の下に開発し、全学に提供できるようになることが今後の課題です。